広島外国語教育研究 19号
2016-03-01 発行

Power Relations and Interactional Dominance Among Multicultural Workers in Meetings

異文化背景を持つ雇用者たちの会議に見られる力関係と相互作用における優位性
本文ファイル
抄録
本稿の目的は,文化的背景が異なる科学者たちの職場の会議での力関係と相互作用における優位性について探求することである。本論文では優位性という概念がとりわけ重要である。なぜなら本研究は,職場の会議の場において,相互作用における優位性が言語的にどのような形で現れるかを明らかにしようとしているからである。板倉 (2001,42) によれば,「対話者たちは,対話内容の制御の度合いと,対話への質的かつ量的な貢献度においてそれぞれ異なるのが常なので,発話による相互作用は,本来的に不平等なものと見なされる。」本研究で報告された分析結果から,板倉の議論と同じく,異なる文化的背景を持つ対話者たちの間の会議の場における発話による相互作用を通じて,相互作用における優位性が実際に現れることが明らかとなった。
権利情報
Copyright (c) 2016 広島大学外国語教育研究センター