広島外国語教育研究 19号
2016-03-01 発行

Productive Knowledge of English Binomials by Japanese Learners of English

日本人英語学習者が持つ二項表現の生産的知識についての調査
Wylie, Judith
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抄録
本研究では,日本人英語学習者の持つ二項表現の生産的知識を調査することで,(1) どの二項表現について生産的知識を持っているのか,(2) 二項表現がわからない場合に,どのような方略で二項表現を生み出すのか,という二点を明らかにした。103名の中級レベルの日本人英語学習者を対象に,44の二項表現の最初の1語を与え,and の次に来る語を答えさせる課題を与えた結果,75%以上の正答率を得た二項表現が19あり,日本人英語学習者でも特定の二項表現については生産的知識を持っていることが分かった。また,誤答を分析した結果,意味を中心とした方略を用いている事が多く,二項表現として期待される意味関係が分かっていない場合や,意味関係が正しくても,期待される語を答えられない場合があることが分かった。これらの結果を踏まえ,英語学習者により多くのインプットを与えることで,二項表現に触れる機会を増やすとともに,“Me first” principle (Cooper & Ross, 1975) を明示的に教えることで,馴染みのない二項表現に対するより効果的な方略を育てることが提案された。
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