広島外国語教育研究 14号
2011-03-01 発行

Deutsch oder Japanisch? : Wahl der Unterrichtssprache im japanischen Deutsch-als-Fremdsprache-Unterricht

ドイツ語か日本語か, 日本のドイツ語授業におけるクラスルーム言語の選択について
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抄録
本稿では日本のドイツ語授業におけるクラスルーム言語の使用について考察する。はじめにクラスルーム言語の使用に関する先行研究を踏まえて, 外国語授業において目標言語を使用する利点と母語を使用する利点をそれぞれ明示する。先行研究の結果によれば, クラスルーム言語の選択はコンテクストに依存していることが明らかになった。すなわち, 教師が目標言語のネイティブスピーカーであるか, あるいは学習者と同じ母語を話すのか, その教師の言語能力がどの程度であるか, 教師が授業においてどのような理想, 価値観, 目標を抱いているか, 学習者の言語レベルはどの程度か, 学習者は授業に何を望んでいるのか, 大学や他の教師は何を求めているかという点である。

自分の使用するクラスルーム言語をさらに深く理解し, 向上させたいと考えている教師のために, 本稿では筆者が計画中の研究プロジェクトを紹介したい。この研究プロジェクトの目的は, 教員が日本のドイツ語授業において目標言語(ドイツ語)と学習者の母語(日本語)をどの範囲でそしてどのような目的のために使用すればよいのかを明らかにすることである。この研究プロジェクトを基に, 学習者が効果的に目標言語を獲得するためには, どのようにクラスルーム言語を使用すればよいかを提案する。将来的には, この研究プロジェクトの結果に基づいてウェブサイトを作成し, 教員のためのヒントやクラスルーム言語の例文, 様々な学習レベルでの効果的なクラスルーム言語の使用についての示唆を公開する予定である。
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Copyright (c) 2011 広島大学外国語教育研究センター