広島外国語教育研究 11号
2008-03-31 発行

ドイツ語と日本語におけるE-メールの対照研究 : 筆記による依頼のストラテジー

Requests in German and Japanese E-mails : A Contrastive Analysis
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抄録
E-メールで依頼を行う場合に、'適切な言葉遣いをする'というのは、たとえ母語話者であっても容易なことではない。まして、丁寧さを表す仕組みが、母語のそれと明確に異なる外国語で表現するとなるとなおさらである(vgl. Matsumoto 1988; Ide 1989)。本稿では、E-メールで依頼を実行する際に、ドイツ語と日本語の筆記において.どのような慣習的相違が見られるかを明確にするため、実験的な調査(n=200)に基づいて、E-メールにおける依頼のやり取りを分析する。その際、Brown/Levinson(1987)の理論およびBlum-Kulka et al.(1989)による調査を手がかりにして、状況的な要因に依存した異なる依頼のストラテジーの使用に焦点をあてる。その際、とりわけ、対象とした言語(ドイツ語・日本語)で同じストラテジーが使用される点を示すとともに、その使用に対しては.言語により異なる重点が置かれること、また状況に応じてどのストラテジーが使用されるかという点で相違が見られることも明示する。
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