総合保健科学 34巻
2018-03-01 発行

レジリエンスの視点から自閉症スペクトラム特性を持つ学生の支援を考える

Considering the support of university students with autistic spectrum characteristics from point of view of resilience
岡本 百合 保健管理センター 広大研究者総覧
三宅 典恵 保健管理センター 広大研究者総覧
永澤 一恵 保健管理センター
香川 芙美
矢式 寿子 保健管理センター
磯部 典子 保健管理センター 広大研究者総覧
黄 正国 保健管理センター 広大研究者総覧
池田 龍也 保健管理センター
二本松 美里 保健管理センター
吉原 正治 保健管理センター
本文ファイル
抄録
レジリエンスとは,高リスク環境要因に対する抵抗力,あるいはストレスや逆境の克服を意味する。私たちは,自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder: ASD)の併存症を発症することへの防御,または適応への回復,という意味でレジリエンスをとらえ,調査を行った。対象は,2015年4月から2017年10月までに当センターに来談した,ASD特性を持つ大学生74名(男子43名,女子31名)である。方法は,併存症,不登校や休学の有無,トラブル等の有無,レジリエンス因子等について検討した。レジリエンス因子としては,保護者や教員,友人のサポート,障害の受容,趣味をもつこと,関係性の希求があげられた。友人のサポートがない学生にトラブルが有意に多く,真面目な学生や趣味を持たない学生に不適応問題が有意に多かった。このことから,レジリエンスを強化する支援としては,サポート環境(特に友人)を整えること,趣味や自分に合ったサークル,バイトをすすめることがポイントであると思われた。
キーワード
自閉症スペクトラム
レジリエンス
大学生
支援
autism spectrum disorder
resilience
university students
support
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