総合保健科学 34巻
2018-03-01 発行

大学生の健康診断時の喫煙に対する虚偽回答に関する研究

False answers to questions about smoking in medical examinations of undergraduates
笹原 妃佐子 大学院医歯薬保健学研究科(歯) 広大研究者総覧
西村 瑠美 大学院医歯薬保健学研究科(歯) 広大研究者総覧
深田 恵里 大学院医歯薬保健学研究科(歯)
二川 浩樹 大学院医歯薬保健学研究科(歯) 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
診療現場では,喫煙や飲酒,投薬などに対する患者の虚偽回答は効果的な治療を行う際の大きな問題である。そこで,本調査では,大学生の健康診断時の喫煙に対する虚偽回答を検討することとした。各年度初めに,大学生に対して健康診断が義務付けられている。その際,学生は,喫煙習慣などに関する保健調査用紙に回答する。2008年度から2013年度までに,某大学において健康診断の際に回収された全学部学生の保健調査用紙への回答のうち,喫煙習慣の記載漏れのあった57名を除く,男子のべ17,788名分,女子のべ2,726名分を対象とした。喫煙状況の記述は,〈吸ったことがない〉,〈過去吸っていた〉,〈現在吸っている〉の3段階評価であった。〈過去吸っていた〉,〈現在吸っている〉の回答があった後に,〈吸ったことがない〉と回答した場合を虚偽回答とし,分析を行った。男子の6.7%,女子の18.5%に虚偽回答が認められた。一度虚偽回答をした学生は再度虚偽回答をしやすいこと,周りの喫煙率が低いと虚偽回答が多いことが示された。生活習慣に関する質問紙への回答においては,良くない生活習慣を行っている者の割合が,調査の結果より多いことを仮定して,対策を講じ,かつ,対策に対する評価とすべきことが示唆された。
キーワード
虚偽回答
喫煙
大学生
false answers
smoking habit
undergraduates
権利情報
Copyright (c) 2018 「総合保健科学 : 広島大学保健管理センター研究論文集」編集委員会