地域経済研究 29号
2018-03 発行

地方公共財のスピルオーバーと最適補助率の関係の再検討

Reexamining the Relationship between the Spillover Effects of Local Public Goods and Optimal Revenue-Matching Grant Rates
楊 通
大澤 俊一 大学院社会科学研究科 広大研究者総覧
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抄録
地方公共財から生じるスピルオーバーの大きさと、国から地方への最適補助率の関係を示す従来のモデルでは、公共財は消費的外部性しか持たなかった。そこで本稿では、地方公共財が大気の改善のための政策などのように、その地域の住民の効用だけでなく地域の生産性も上げるものとする。さらに他地域への消費・生産両面の外部性を持つ場合にモデルを拡張し、公共財のスピルオーバーの大きさ、地域の限界生産性と最適補助率の関係を検討する。そして、従来より一般化した結論を導き、興味深い最適補助率についての新たな命題を導き出している。
キーワード
地方公共財
スピルオーバー
最適補助率
Local public goods
Spillovers
Optimal revenue matching grant rates