地域経済研究 19号
2008-03-31 発行

中国地域計量経済・産業連関モデルの開発 : 2030年までの中国地域経済展望 <論説>

Building of Regional Econometric Input-Output Model in Chugoku Region : Economic Outlook for the Year 2030
森岡 隆司
大塚 章弘
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抄録
少子・高齢化、グローバル化など激しい社会・経済の変動にさらされている地域において、これからの地域経済をどう再構築し維持していくのか、その将来ビジョンを描くことの重要性が高まっている。そこで本稿では、中長期を対象とした中国地域マクロ経済の変動と産業構造の変化を同時に見通すことが可能な中国地域計量経済・産業連関モデルの開発を行った。これは『平成12年中国地域内産業連関表』(経済産業省)を基礎に、地域内32部門別産出額および粗付加価値額、民間最終消費、民間住宅投資、民間設備投資などの地域内需要、さらに地域内で生み出される所得などを整合的に把握しうるモデルである。同モデルの特徴は、需給動向を反映して投入構造が内生的に変化するというメカニズムを有する点にある。同モデルを用いて中国地域経済における2030年までの経済予測を行った結果、中国地域の実質経済成長率は年率平均で0.93%とほぼ全国(0.94%)並みに推移する結果が得られた。人口減少により域内需要は低い伸びにとどまるものの、中国地域経済が基盤とする化学、石油・石炭製品、鉄鋼、一般機械、電気機械、輸送機械などの産業において域外需要牽引型の成長が予測される。
キーワード
地域計量経済・産業連関モデル
経済予測
中国地域
Regional Econometric Input-Output Model
Economic Forecast
Chugoku Region
SelfDOI