地域経済研究 18号
2007-03-30 発行

広島県の電気機械産業が成長した要因と今後の課題 : 工業統計調査や有価証券報告書などによる産業構造分析 <研究ノート>

Factors affecting the Growth of Electronic Industry in Hiroshima Prefecture and Problems in Future : The Analysis of Industrial Structure by using mainly the Census of Manufactures and Financial Reports
上原 正義
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抄録
本稿では、近年、広島県の電機機械産業の出荷額が大幅に増加した要因と今後の課題について、工業統計調査や有価証券報告書などを用いて分析した。

広島県の電機機械産業の出荷額は、2004年に1兆1344億円となり、1兆円の大台を突破した。バブル期の1990年と比べ、約2.5倍の水準である。その背景には、2002年以降、シャープ通信システム事業本部で生産しているカメラ付き携帯電話の販売額が増加していることがある。シャープの3工場だけで、2004年の出荷額は7000億円弱あると思われる。実に、広島県の電気機械産業の出荷額の6割強を占める。

しかし、2005年以降もシャープの3工場の出荷額が7000億円前後で推移するかは不透明である。したがって、広島県の電気機械産業が成長し続けていくためには、現在立地している企業の工場が地域に留まるよう全面的に支援していくいわゆる"留地"活動と、自動車電装品の工場を建設しようとしている企業に広島県をアピールする誘致活動という2つの活動を進めていく必要がある。
キーワード
カメラ付き携帯電話
"留地"活動
誘致活動
camera phones
keeping located plants
attracting new plants
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