地域経済研究 17号
2006-03-31 発行

備後地域の地場産業と地域経済活性化対策 : 「模索ケース」の紹介を中心に <資料>

Local industry and regional industrial promotion policies in Bingo region, Hiroshima : as a groping case, not a model case
張 楓
本文ファイル
抄録
1990年代以降に本格化した日本経済のグローバル化によって地域に対する国際的影響や国家財政の疲弊が進む中で、地域の自立・活性化とそのための地場産業・産地の再生・振興が緊急の課題となっている。本稿では、こうした問題意識から出発して、木材工業集積地である備後地域松永地区における地場産業や地域経済の再生・振興を図る地域活性化対策を「模索ケース」として紹介した。具体的には備後地域地場産業振興センターの地場産業活力強化事業と福山商工会議所の地域振興活性化事業、松永地区住民団体の「ゲタリンピック」による町おこしなどである。これらの取り組みは直ちに地域振興につながる、いわゆる「モデルケース」ではなくても、いろいろな問題を抱えながらの「模索ケース」であり、地場産業と地域の再生・振興への大きな第一歩であると評価したい。今後、こうした「模索ケース」についてのさらなる分析またはそれを踏まえた地域活性化対策の構築が求められよう。
キーワード
木材工業集積地
地域活性化対策
模索ケース
agglomeration area of lumber and wood products
regional revitalization measures
groping case
SelfDOI