本資料では山口県の事業所を対象として行ったアンケート調査結果に基づき、産業別、地域別の産業観光の実態と特徴を明らかにするとともに、山口県の事業所立地動向から産業観光の潜在性について考察する。
集計結果から、産業別では製造業、特に飲食料品製造業での受け入れ実績の割合が高く、山口県内において製造業の立地割合が高い下関、周南地域をはじめとする瀬戸内海沿岸地域に潜在性があるといえる。また、県北部地域では飲食料品製造業の立地とともに、農林漁業にも特化しており、産地と加工地が結び付けられれば大きな潜在性をもつといえる。ただし、県北部では交通アクセスが容易であることが重要な課題として指摘される。