製造業が競争社会で生き残るためには、短いリードタイムで価値ある製品を供給することが重要である。そのため、多くの企業では、個別プロジェクトで得た知識を体系的に他のプロジェクトへ移転・伝承するための取り組みが行なわれている。そこでは、プロジェクトの個別最適から全体最適へのマネジメントが望まれる。しかし、組み合わされた部品は複雑な技術要素をもつため、試行錯誤による調整などのようなマネジメントの難しさが存在する。
本研究では、プロジェクト間の知識の移転・伝達のマネジメントにおける組織構造とリーダーシップに着目し、その因果関係を分析する。