地域経済研究 16号
2005-03-31 発行

中山間地域における第三セクター経営の現状分析 : 広島・島根両県を中心として <論説>

A Study on the Present State of the Business Performance of the Third Sector located in Mountainous Regions : Through the Research in Mountainous Regions of Hiroshima and Shimane Prefecture
加藤 博和
野原 建一
本文ファイル
抄録
本稿は、広島県及び島根県の中山間地域において展開する第三セクターの経営状況を、アンケートと事例調査に基づいて分析したものである。

一般的に、これまでの第三セクターの経営実績に対する評価は、あまり芳しいものではない。それどころか中央省庁をあげて、地方自治体が関わろうとする第三セクターに対しては慎重な姿勢を取り続けているのが現状である。それは、多くの第三セクターが赤字経営を余儀なくされているという状況がこれまで報告されてきたからである。

果たしてそうだろうか。第三セクターは、中山間地域において経済活性化の「切り札」にはなりえないのだろうか。この疑問に答えるべく広島・島根両県に跨る中山間地域の第三セクター経営の現状を調査した。

その結果、中山間地域の第三セクターの多くが、地域活性化に貢献しており、その役割が大きいことが分かってきた。その現状を踏まえながら、課題と展望について考察した。
キーワード
第三セクター
中山間地域
地域活性化
地域経済
the third sector
mountainous regions
regional development
regional economy
SelfDOI