地域経済研究 16号
2005-03-31 発行

広島地域における自動車部品モジュール化の動向と地場部品メーカーの対応 <論説>

Automotive parts modularization and its challenges for local suppliers in Hiroshima region
目代 武史
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抄録
本稿の目的は、広島地域の自動車産業における部品モジュール化の動向を明らかにすると共に、地場部品メーカーの対応課題を検討することである。モジュール化には、「製品設計のモジュール化」「生産のモジュール化」「組織のモジュール化」など多様な領域で適用可能であり、それぞれが独自の論理を持っている。自動車産業においては、生産のモジュール化を主な推進力としており、製品設計および組織のモジュール化は副次的なものにとどまる。調査の結果、広島地域で生産されるモジュール部品の製品設計面でのモジュラー度は必ずしも高くないことが明らかになった。機能統合あるいは構造一体化による部品点数の削減や組立工数の削減、作業性の改善が重視されており、生産のモジュール化が推進されている。また、自動車メーカーと部品メーカーの間では、より緊密な協力関係の構築が進められており、組織のモジュール化とは逆の動きがある。今後、部品メーカーがモジュール化に対応していくためには、システム技術の獲得、部品を機能的もしくは構造的に結合する技術の開発、部品設計および企業間のインターフェースを調整する能力の向上、物流システムの改善が求められる。
キーワード
モジュール化の多面性
製品アーキテクチャ
自動車部品
Multiple aspects of modularity
product architecture
automotive parts
SelfDOI