地域経済研究 12号
2001-03-31 発行

欧州横断ネットワーク構築と欧州経済空間の形成 : ロッテルダム・ベルリン・ワルシャワ・モスクワ路線を中心に <研究ノート>

Trans-European Networks and New Economic Zone in Europe : Rotterdam-Berlin-Warsaw-Moscow Route
香川 敏幸
黒木 英聡
末広 多親子
本文ファイル
抄録
欧州委員会は、1990年代に入り、これまで各国ベースで行われてきた運輸インフラストラクチャー整備を、欧州レベルで整備していくことを目的とした運輸インフラ整備構想を発表した。この運輸インフラ整備は、EUの東方拡大に代表される欧州における国際経済の変化と密接に結びついた計画である。欧州における1990年代以降の顕著な変化は、EU諸国と中・東欧諸国の接近に現れており、同時に、民間企業の中・東欧諸国への進出が、欧州における国際分業体制に変化をもたらしている。こうした国際経済関係の変化は、欧州におけるあらたな物理的ネットワークの必要性を促している。本研究ノートでは、欧州における国際経済関係の変化およびそれにともなう国際輸送の変化に着目するとともに、おもにロッテルダム・ベルリン・ワルシャワ・モスクワ間の欧州運輸インフラ整備についてそのプロジェクトの概要を明らかにし、インフラ整備とあらたな欧州経済空間の形成について考察する。
キーワード
国際分業体制
複合輸送
欧州経済空間
International Division of Labor
Combined Transport
Economic Zone in Europe
SelfDOI