地域経済研究 12号
2001-03-31 発行

地域経済低迷要因としての若年層流出と生活満足度に関する調査研究 : 三次市周辺地域の内発的発展に不可欠な社会心理学的、経済学的要因の探求 <研究ノート>

The outflow of young people from hilly and mountainous area as a factor of the breakdown of regional economy and the level of satisfaction in their living : Investigation of the indispensable psycho-social and economic factors for the endogenous development in the neighboring region of Miyoshi-city
加藤 芳朗
戸梶 亜紀彦
本文ファイル
抄録
若年層の流出が地域経済の低迷の原因の1つと考え、三次市周辺地域の高校3年生を対象に、過疎の状況および生活の満足度を把握するため、アンケートによる調査を行った。その結果1)女子のQOL合計点は男子のそれに比し、有意に低値であった。2)女子のQOL合計点に有意相関する項目数は男子のそれに比し統計学的に少なかった。3)男女別の重回帰分析では、男子は、「病院・福祉」「地元貢献」「住まい」「地元好意」「外会話」「勉学環境」の順でQOL合計点に有意に影響を及ぼした。一方、女子のQOL合計点には、「自然環境」「地元好意」「災害事故」が有意に影響を及ぼした。

以上の結果より中山間地域は青年期前期の女性にとって生活の満足度が得難い状況があり、地域の内発的発展の活力を導き出すためには、女性の生活の質を現在より向上させる方策が不可欠だと考えられる。
キーワード
過疎
高校生
女性
depopulation
senior high school students
female
SelfDOI