地域経済研究 12号
2001-03-31 発行

持続可能な観光開発と実態比較分析 : 発展途上国36カ国を対象として <研究ノート>

Sustainable Tourism Development and its Comparative analyses among Developing Countries
齋藤 英智
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抄録
本稿は、持続可能な観光開発(Sustainable Tourism Development)への提言の前段として、観光の概念と実態を考察することを目的とするものである。持続可能な観光とは、開発と保全という軸でとらえた場合、保全がなされることを前提とした観光を意味し、選択的観光(Selective Tourism)と持続可能なマス観光(Mass Tourism)に大きく分類できる。持続可能な観光の開発へ向けてどのような施策が必要であるのかを検討するために、発展途上国36カ国における国別のデータを用いて、観光の実態を分析する。分析にあたっては、マクロ指標として面積および1人当たりGDPをとりあげ、各国の状況を比較・考察する。さらに、観光に関して需要、供給、収入、収支、開発、保全6つの側面からの指標を用い、上段のマクロ指標との関係からみた観光の実態を考察する。とりわけ、規模の小さい国では外貨獲得の手段としての観光が果たす役割は大きいと考えられ、それらの国々を中心にその実態について検討する。
キーワード
観光
持続可能性
発展途上国
Tourism
Sustainability
Developing country
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