地域経済研究 12号
2001-03-31 発行

広島県における産業集積の変容と課題 <論説>

The Industrial Cluster and Its Challenges in Hiroshima Prefecture
金原 達夫
榎本 悟
目代 武史
本文ファイル
抄録
本稿は、広島地域における産業集積及びその技術連関について検討し、新たな産業集積のあり方を考察している。

広島県には、自動車のような加工組立型産業や鉄鋼などの素材加工型産業を中心とした企業城下町型の産業集積と同時に、家具や筆、水産品等の地場型の集積も見られる。広島県における産業集積の弱体化は、家具や木材、繊維などの労働集約的産業では1990年以前から始まっており、90年代には自動車や電機などの加工組立型産業にも拡大している。特に、金型産業や自動車部品産業で産業集積が低下してきており、産業基盤の弱体化が懸念される。

こうした産業集積を充実・強化するためには、①価値連鎖の独自性の追求、②マーケティング機能の強化、③水平的分業関係の形成、④分散的ネットワーク型集積への対応、⑤インフラストラクチャアの整備が重要な課題である。
キーワード
産業集積
海外直接投資
技術連関
industrial cluster
foreign direct investment
technological division of labor
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