地域経済研究 11号
2000-03-31 発行

日本企業のアジア・極東経済圏に対するグローバル戦略 : 戦略的相互依存関係の確立に向けて <研究ノート>

Global strategy for Japanese enterprises toward Asia and Far-east economic areas
窪川 耕治
深井 淳
本文ファイル
抄録
グローバル化や金融ビッグバンの中で、我が国企業はメガコンペティションにさらされている。そして真の意味でのグローバル化を果たした企業こそが来世紀にわたって繁栄を享受する。

本研究では、その方策を、アジア・極東地域での競争優位性を橋頭堡としたグローバルな競争優位性の確立という視点で捉える。そして、今後の我が国の経済は真の意味でのパートナーシップに基づいたアジア・極東地域への先行投資とさらに先での投資回収によって潤うと仮定している。本稿は、アジア・極東地域における形式的・制度的な経済圏を唱えるものではなく、より暗黙的・自然発生的な経済圏形成の必要性を提唱するものである。

メガコンペティションの中で、長期的観点から比較優位を高めるためには、「当該国に不足する経営資源を与え」「当該国をパートナーとして育て」「戦略的パートナーシップに基づきメガコンペティションに生き残る」ためのグローバル化が必要になると考えられる。そこで本稿では、今後我が国においては、以下のようなグローバル化の発展経路がアジア・極東地域に対して必要と考える。

①パートナー育成型投資

②パートナーシップに基づく真のグローバル化の展開
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