広島大学保健学ジャーナル 6巻 1号
2006-12-28 発行

ZoneII屈筋腱断裂修復後の後療法の特徴に関する一考察 : 3週間固定法とKleinert変法の経時的関節可動域の比較

Characteristic of postoperative treatment after repair of flexor tendon rupture in Zone II : Comparison between 3 weeks immobilization and modified Kleinert method in the progress of range of motion
飯塚 照史
渡邉 健太郎
村上 恒二
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抄録
ZoneII屈筋腱断裂後の後療法について,3週間固定法とKleinert変法における獲得可動域の推移について,34例35指(3週間固定法:20例20指,Kleinert変法:14例15指)を対象とし調査した.最終成績を群別に分けて検討した結果,3週間固定法,Kleinert変法ともに,近位指節間関節,遠位指節間関節の伸展方向への改善が良好な成績へと結びつく要因であった.また,Kleinert変法の成績良好例では遠位指節間関節での伸展可動域回復が著明に認められ,深指屈筋腱の単独滑走回復の重要性が示唆された. 以上から,早期運動療法の利点を3週間固定法に活かし良好な成績を得るには,屈曲可動域を維持しながら自動伸展あるいは他動伸展運動での回復を図り,可及的早期に深指屈筋腱の独立した滑走を促進させる事が推奨された.
キーワード
屈筋腱断裂
クライナート変法
固定法
flexor tendon rupture
modified Kleinert method
immobilization method
SelfDOI