広島大学保健学ジャーナル 5巻 2号
2006 発行

地域高齢者における生活習慣と抑うつ状況・性格傾向との関連

A study on the elderly in the community: the relationships among lifestyle, the degree of depression and characteristics of personality
森川 千鶴子
本文ファイル
抄録
65歳以上の地域高齢者を対象に質問紙調査法により生活習慣と抑うつ状況・性格傾向について調査を実施した.387人(男性180人,女性207人)から回答を得た.森本の生活習慣スコア,SDS指数(Self-rating Depression Scale),高齢者用簡易性格検査との関連を検討した.生活習慣スコアが良好な高齢者は51人(13.2%),中庸者116人(30.0%),不良者220人(56.8%)であった.男性高齢者は女性高齢者より,生活習慣スコアが高かった(p<0.05).SDS指数の平均値は52.5点(標準偏差12.0点)を示し,女性高齢者の抑うつ傾向が高かった(p<0.05).生活習慣スコアの不良者はSDS指数が高かった.生活習慣スコアと性格3 因子の関連は,社交性・新奇希求性傾向の高い群,神経症性傾向の低い群の男性高齢者の生活習慣スコアが高くなっていた.生活習慣スコアが低い要因は,高齢者の運動・活動に関する習慣が少ないことであった.「健康日本21」の活動の一環として,老人クラブが主体となり,「ウオーキング」を推進している.この活動を継続することが健康づくり対策にとって重要であるとの示唆が得られた.
キーワード
生活習慣スコア
抑うつ
性格傾向
scores for lifestyle
depression
personality
SelfDOI