広島大学水畜産学部紀要 9巻 1号
1970-07-30 発行

乳泥中の巨大カゼイン・ミセルの研究

The studies on Macro-Casein Micelles in Separator Sludge
吉田 繁
本文ファイル
抄録
ホルスタイン種の牛乳から分離した乳泥を検討した結果は次の通りである.
(1) 乳泥の主成分はカゼインで,全固形分のうち52~54%がカゼインであった.
(2) 乳泥中のCa,Mg,P含量はカゼイン・ミセルの含量と近似していて,蛋白質1gr当りCa 35.73mg, Mg 4.79mg, P 20.64mgであった.
(3) 乳泥の電子顕微鏡写真によると直径300mμ以上で,700mμから1000mμにも達する巨大なカゼイン・ミセルが存在した.このカゼイン・ミセルは粒状に単独で存在するミセルと,いくつかが凝集している状態のミセルが存存した.