広島大学水畜産学部紀要 7巻 2号
1968-09-30 発行

Hexestrol Dicaprylateの肉用雄畜に及ぼす影響に関する研究

Study on the influences of hexestrol dicaprylate on fattening male pigs ond bull calves
吉本 伝
三村 耕
田村 達堂
本文ファイル
抄録
 Hex. D の雄子豚と雄子牛lこ対する去勢様効果,発育促進および肉質の改善効果を試験する目的で本研究を行なった.結果を要約すれば次の通りである.
1 生後39日令の雄子豚に20mg/kgのHex.D を注射した場合,と殺時の精巣組織はほぼ正常な精子形成がみられたが,対照の去勢豚に比べ発育と肉質に差異はなかった.
2 生後56日令と136日令にそれぞれ15mg/kgのHex.D を注射した雄子豚は, 135日令まで精子形成がみられなかった.その後この機能はやや恢復する傾向を示したが,精巣の大きさの変化,性生態および肉質から判断してHex.Dの去勢様効果が認められた.
3 生後3-4カ月令の雄子牛にHex. Dを20mg/kg,さらにその9ヵ月後に2mg/kgを注射した場合,去勢牛と比較して発育の効果は明らかでなかったが,精巣の組織像と肉質および生態などからみて去勢様効果が認められた.