広島大学水畜産学部紀要 7巻 2号
1968-09-30 発行

Effects of Salmonella senftenberg injection on chicks hatched from eggs in treatment of testosterone propionate

TP処理鶏卵による退化ファブリシウス囊雛に及ぼすサルモネラ菌接種の影響について
Nakamura, Tsunenori
Hashimoto, Hideo
本文ファイル
抄録
 鶏のファブリシウス囊の機能を研究する目的で孵卵5日目鶏卵にテストステロンプロピオネート(TP) 1.0mgを卵白内に注入し, 更に瞬化後ファブリシウス嚢の退化した14日令雛にサルモネラ菌0.5ml (生菌数3.0×108) を筋注して,その影響について研究した.
 実験結果は(1) TP処理卵は前報と同じく孵化率が低かったTP処理のファブリシウス嚢の大きさと重量は対照区と比較して小さかった. (2) ファプリシウス嚢退化雛に生菌接種した場合斃死率は対照区の生菌接種と比べ極めて高かった.これらの成績からファブリシウス嚢は抗病性と関連した機能をもっ事が判った.この場合の臓器影響は,脾臓の肥大が顕著で,同一淋巴様組織である胸腺の影響は本実験では認めなかった.