広島大学水畜産学部紀要 7巻 2号
1968-09-30 発行

Studies on the optomotor reaction of fishes : I. Examination of the conditions necessary to induce the reaction of the Japanese killfish, Oryzias latipes TEMMINCK et SCHLEGEL

魚類の運動視反応に関する研究 : I. メダカの連動視反応を惹起せしめる条件
Takahashi, Masao
Murachi, Shiro
Karakawa, Yoshiko
本文ファイル
抄録
1. ガラス円形水槽の周囲lこ明暗の縞模様が廻転するように考案されたCRONLV-DILLON and MUNTZの装置を改良した実験装置を用い,メダカの運動視反応の発現と飼育条件の関係を調べて,次の様な結果を得た.
2. 野生のメダカは少くとも3~5 回訓練して,始めて明瞭な運動視反応を確実に現わすようになる.しかし廻転する縞模様に完全に追随する迄には30~60 秒を要する.
3. 充分に訓練したメダカでも,これをガラス容器内で飼育して置くと,その運動視反応、は極めて不規則となり,叉狭い容器内に飼育した場合には,運動視反応は遅れて現われる.
4. 更に,実験装置内で予め縞模様を見せて置くと,メダカは縞の運動開始と殆んど同時にそれを追い始める.
5. 暗い中で飼育し暗順応状態になっているメダカは,実験開始後数分経ってから運動視反応を呈するが,この反応の発現の遅れは,実験装置内lこ入れられた暗順応状態のメダカの網膜において,錐体楕円部及び色素層とが明順応状態への網膜運動を開始するのに要する時間と一致する.
内容記述
This study was partly supported by a grant from the Japanese Ministry of Education.