(1) 腸炎ビプリオVibrio parahaemolyticus の0℃以下における低温抵抗力を調べた.
(2) 寒天培養基lこ接種し純粋培養状態で-20℃,-10℃ および0℃に放置すると,接種菌量により多少の長短はあるが,接種菌全部が相当短期間内lこ死滅した.
(3)市販マグロ切身に接種して同様な放置試験を行なった結果は,短期間では全部が死滅しなかった.
(4) 腸炎ビプリオ付着の恐れのある魚貝類を冷蔵・冷凍することによって,短期間に本菌を死滅させて食中毒を予防しようとすることはできないであろうと論じた.