広島大学水畜産学部紀要 7巻 1号
1967-07-31 発行

Studies on the sulfur uptake by Porphyra tenera and Ulva pertusa, using 35S II.

35Sによるアサクサノリ及びアオサの硫黄の吸収に関する研究Ⅱ.
Sato, Shiro
Ito, Keiji
Matsumoto, Fumio
本文ファイル
抄録
35Sを添加した海水中でアサクサノリを培養し,その葉体をFig. 1のように分割lし,各フラクションへの35Sの吸収を明暗両条件下で経時的に観察した.
1) 各フラクションの硫黄含量は培養期間 (24-48時間)中,ほとんど一定であった.
2) 35S の吸収は明条件下ではきわめて活発で,暗条件下では著しくにぶい.また明条件下の各フラクションの吸収状態は前報アオサの場合とほぼ同様の傾向を示した.
3) アルコール可溶部中の35S は大部分が陽イオン交換樹脂非吸着性の物質中に移った.
4) 陽イオン交換樹脂非吸着性物質のうちで35Sの存在を最も強く示しているものはタウリンであって,そのほか少量の未確認の物質にもみられ,また35SO4--のままのものも少量存在した.
5) 陽イオン交換樹脂非吸着性物質における35Sの所在について, ヒトエグサとオゴノリで実験した結果, ヒトエグサではDーシステノール酸に,オゴノリではアサクサノリと同じくタウリンに最も強く認められた.