広島大学水畜産学部紀要 17巻 2号
1978-12-25 発行

Pseudomonas putida R1によるレゾルシンの分解

Degradation of Resorcinol by Pseudomonas putida R1
太田 欽幸
小岩井 健司
本文ファイル
抄録
福山市内の土壌から集積培養法によってレゾルシンを唯一の炭素源として生育する細菌5株が分離された。その中でレゾルシンに最も良好に生育するNo.138株はPseudomonas putidaと同定された。

レゾルシン酸化活性の高い菌体は硝酸アンモニウムを窒素源とした時に得られた。本菌株のレゾルシン代謝系は誘導的であり,鉄イオン添加培地で生育した菌体は培地中のレゾルシンが消費されるとレゾルシン酸化活性は急激に減少した。しかし,鉄イオン無添加培地生育菌体はレゾルシン消費後でもその活性は保持されたが,その菌体は壊れやすかった。鉄イオン存在下でレゾルシン酸化活性の高い安定した菌体は,集菌30分前に0.05%程度のレゾルシンを再添加して集菌することにより得られた。本菌株の洗浄菌体のレゾルシン代謝系はレゾルシンと窒素源存在下で誘導された。