広島大学水畜産学部紀要 12巻 1号
1973-06-30 発行

芦田川河口域の海産魚について

The Marine Fishes from the Estuary of the Ashida River
角田 俊平
本文ファイル
抄録
芦田川河ロ域の魚類相を明らかにするために,その河口に設置された2網の桝網の全漁獲物を1971年5月から'72年4月までの1年間,毎月1回調査した.桝網漁獲物中に出現した魚類は28科37種であって,そのうち量的に多い漁獲物は次の二者に大別することができる.(a)ほぼ同年にわたって漁獲され,かつ多数が含まれている種類:コノシロ,サッパ,ヒイラギ,テンジクダイ,マハゼ,(b)ある期間中かなり多量に漁獲され,かつ大部分が未成魚である種類:スズキ,イシモチ,シマフグ,マコガレイ,イシガレイ.

さらに本調査の結果と,芦田川河口に近い笠岡湾の魚類についての1961年の調査結果とを比較検討して考察を行なった.
内容記述
本研究は本学藤山虎也教授を代表者とする昭和46,47年度文部省科学研究費(研究題目「降水滋入海域,特に芦田川河口における環境の変遷と漁場特性に関する研究」)による研究結果の一部である.