広島大学水畜産学部紀要 11巻 2号
1972-12-20 発行

Studies on Carotenoprotein in Aquatic Animals : II Reddening of Carotenoprotein obtained from Crayfish (Cambarus clarkii)

水産動物のカロチノプロテインに関する研究 : II アメリカザリガニのカロチノプロテインの赤変について
Nakagawa, Heisuke
Kayama, Mitsu
Asakawa, Suezo
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抄録
1. 天然の甲殻に存在する赤いカロチノプロテイン(R)は青又は紫カロチノプロテイン(B,P)の自動酸化により生じたものと考える.
2. RはB又はPを100℃に加熱して生じた赤いカロチノプロテイン(Rh)とは二・三性質を異にする.
3. B及びPの自動酸化,加熱により生ずるR,RhはB,Pよりカロチノイド含量が少なく,分子量は大きい.
4. B及びPを100℃加熱して生じたRhを長期間保存すると部分的ではあるが元のB,Pに回復することを認めた.
5. 0.005MのFe++,Fe+++,Sn++,Hg++,Cu++の存在によりカロチノプロテインは不可逆的に変性する.