広島大学水畜産学部紀要 11巻 1号
1972-07-31 発行

海底泥の硫酸還元活性に関する一実験

An Experiment on the Sulfate Reducing Activity of Sea Bottom Mud
浅川 末三
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抄録
古坂が水田土壌中の硫酸還元菌群の活性度をワールブルグ検圧計を用いて測定する方法を考案した.それを養殖場の海泥に応用した.即ち,
1. 海泥中に常在する呼吸基質を洗瀞除去する前処理を加えるならば,古坂の法が応用できることを知った.
2. 養殖場内外の海泥につき夏,秋および冬季について測定した結果,硫酸還元菌群の活性は2cmぐらいまでの表層部には全く認められず,10cmほどの深層部では夏季よりも秋季に強い傾向があり,冬季は全く認められなかった.
3. 硫酸還元菌群の活性の強弱と硫化物量とは必ずしも相関しないことを論じた.