広島大学水畜産学部紀要 11巻 1号
1972-07-31 発行

飼料の急変が反芻胃内容に及ぼす影響

Effects of Abrupt Feed Change on the Rumen Contents
佐々木 正雄
山谷 洋二
大谷 勲
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抄録
飼料の急変にもとずく飼養条件の変化が,反芻家畜第1胃内に生息する微生物および胃内水溶液の成分組成に及ぼす影響について検討した.

1. プロトゾア数は,同一飼料給与下では一定値を示す傾向があり,配合飼料給与時で160~180万/ml,Haycubeおよび稲わら給与時で50~60万/ml,配合飼料・Haycube混合給与時で220~240万/mlであった.飼料を切り変えることによリプロトゾアは急激し,切り変え後3~5日目に最低値を示し,以後は漸次増加して約1ケ月でその飼料の示す固有数となった.
2. 胃内水溶液中の炭水化物,窒素,VFAおよびリボフラビン含量は,飼料成分の相差および飼料の切り変えにもとづく飼養条件の変化に対して,大きな影響は受けず,比較的一定値を示し,炭水化物220~320μg/ml,窒素900~1400μg/ml,VFA50~100μmoles/mlそしてリボフラビン0.4~0.6μg/mlであった.