広島大学水畜産学部紀要 11巻 1号
1972-07-31 発行

Eating Behavior of Chicks to 4 Weeks of Age

鶏の幼雛期における採食行動について
Asahida, Yasushi
Mimura, Ko
本文ファイル
抄録
鶏の採食行動は,自らの生理的条件のほか,照明時間および照度・飼料の形状や質・飼槽の大小・つつきの順位・社会的促進などによって大きく影響を受けることは知られている.しかし幼雛については必ずしも明らかにされていない.そこで,1群3羽の白色レグホーン種雄雛を用いて,餌つけ後2日(3日齢)から4週齢まで採食行動その他を検討した.雛は1日10時間(7:00 a.m.-5:00 p.m.)照明を与え,この間に自由採食させた.各週齢において連続2日間,1羽ごとの採食行動を30秒間隔で観察し,併せて飼料消費量を記録した.

1) 採食に費した時聞を,10時間の百分率でみると3日齢33%,4日齢42%で10日齢以降では50~60%であった.すなわち,餌つけ後ほぼ1週間に,採食に費す時聞は急激に増えて,その後3週間はほぼ一定となる.しかし採食速度(毎分採食量,g)は週齢につれて明らかに増えることが認められた.
2) 雛は,日齢に関係なく,点灯直後と消灯直前に最も活発な採食活動を行ない,文献の成績と一致した.しかし採食速度は週齢につれて午後に増大する傾向が認められた.
3) 2週齢以降において,採食活動の少ない雛の方が体重が大きかった.つつきの順位との関連があるのかもしれない.