初等教育カリキュラム研究 8号
2020-03-31 発行

小学校低学年における学級集団への参画に関する解釈的分析 : 学級活動「話合い活動」での児童の発話に着目して

An Interpretive Analysis of Participation in Class Group in Lower Grades in Elementary School: Focusing on Speech of Students in a “Discussion” Classroom Activity
山本 耕祐
若松 美沙
若松 昭彦
本文ファイル
抄録
本研究の目的は,小学校2年生を対象に,話合い活動での児童の発話に着目して,学級集団への参画に関する解釈的分析を行うことであった。6回分の話合い活動について,まず,発話機能を分析した結果,第1回から学級の「みんな」の存在を意識した集団的発話が生起し,第6回では特定の他者のためを考えた利他的発話も多く生起するようになった。次に,発話内容を分析した結果,関連型の発話には,課題を解決するために重要な意見であることを訴える児童の姿が,反証型・共有型の発話には,課題を見出し解決するための案を考えたり,その解決案に納得したりする児童の姿がみてとれた。話合い活動での発話を解釈的に分析することで,学級集団に参画しようとする具体的な児童の姿の明示につながり,教室での発話分析研究(Mercer,2010)進展の一助となったことが推察された。
内容記述
この研究は,日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究(C)課題番号18K02758 : 多様性に富む共生社会構築に向けた小学校用「多様性把握シート」の作成と活用(代表 若松昭彦)によって行われた。
キーワード
小学校
学級活動
学級集団への参画
発話
Elementary School
Classroom Activities
Participation in Class Group
Speech
権利情報
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