初等教育カリキュラム研究 8号
2020-03-31 発行

小学校入門期の授業における教師と子どもの相互作用の実態 : 国語科と算数科授業で重視される目標の違いに着目して

Characteristics of Interaction Between Teachers and Children in the First Term of Elementary School Classes: Focusing on the Differences in Goals that Teachers Emphasize in Japanese Language and Mathematics Classes
森 美智代
倉盛 美穂子
太田 直樹
本文ファイル
抄録
近年,幼児期と児童期の学びの接続が重視されている。幼児教育では,めざすべき姿へと向かう方向目標を重視し,小学校以上の教育では獲得すべき能力を明示化した到達目標を重視することが多い。小学校入門期に開講時間が多い国語科と算数科では,方向目標と到達目標の比重は異なる。そこで,本研究では,小学校入門期の国語科と算数科授業における教師と子どもの相互作用の実態を明らかにすることを目的とした。
新1年生の国語科と算数科の授業を約4か月間観察し,教師の言葉がけと子どもの発話内容との関連を分析した。結果,子どもの状況に応じて展開する国語科に対し,算数科では多くが到達目標に向かうという違いが明らかになった。また,教師による方向目標に即した言葉がけは,到達目標を達成し,かつ子どもの多様な学びにつながる可能性があることがわかった。本稿は,指導の実態と教科内容の側面から,子どもの学びの姿を明らかにしたものである。
キーワード
幼小接続
小学校入門期
到達目標
方向目標
学びの見取り
The transition from pre-school to elementary school education
Beginning of elementary school
Achievement goal
Direction target
Teachers’ understanding of children’s learning
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