初等教育カリキュラム研究 8号
2020-03-31 発行

「科学の商業化」に着目した小学校社会科環境問題学習の開発 : 第5学年単元「水俣病に向き合う」を事例として

The Development of an Elementary School Social Studies Lesson to focus on the Commercialization of Science: The Case of “Facing Minamata Disease” for 5th Graders
吉川 修史
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抄録
本研究の目的は,小学校社会科環境問題学習に科学技術社会論の成果を取り入れる意義を示し,「科学の商業化」に焦点化した授業を開発し,検証を行うことである。「水俣病」を中核教材として,科学技術社会論の成果を踏まえた第5学年単元「水俣病に向き合う」を開発した。小学校社会科環境問題学習に科学技術社会論の成果を取り入れる意義は次の3点である。第1は,学習者が環境問題の背景に存在する「科学の商業化」を認識できることである。第2は,学習者が専門家はいかにトランス・サイエンスな問題としての環境問題に向き合うことができるのかを考えられることである。第3は,学習者が非専門家はトランス・サイエンスな問題としての環境問題にいかに向き合うことができるかについて考えられることである。また,子どものノート記述や授業記録の分析より,上記の3点を獲得する上で第5学年の子どもに有効な単元であることを明らかにした。
キーワード
小学校社会科
環境問題
科学技術社会論
科学の商業化
水俣病
Elementary Social Studies
Environmental Problem
STS (Science, Technology, and Society)
Commercialization of Science
Minamata Disease
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