初等教育カリキュラム研究 8号
2020-03-31 発行

現代民主主義論に基づく社会科授業論の再検討 : ロバート. A. ダール『ポリアーキー』における「参加」と「競争(対抗)」を視点として

Re-examination of Social Studies Lesson Planning Based on Modern Democracy Theory: From the Perspective of “Participation” and “Contestation” in Robert Alan Dahl’s “Polyarchy”
神野 幸隆
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抄録
本研究は,現代民主主義論と市民的資質および社会科授業との関連性を明らかにすることを目的とする。本研究では現代民主主義論として,間接民主制を代表する「エリート民主主義」および直接民主制を代表する「参加民主主義」,「熟議民主主義」,「闘技民主主義」を取り上げた。現代民主主義論と市民的資質および社会科授業との関連性の分析を行う際には,ロバート. A. ダールの『ポリアーキー(Polyarchy)』における「参加」と「競争(対抗)」概念に着目した。本研究を通じて,以下の2点を明らかにすることができた。①現代民主主義論が細分化して語られるようになり,授業者が支持する民主主義論が異なるため,目指す市民的資質や社会科授業に差異が生じていること。②授業者は,それぞれの現代民主主義論の長所と短所を理解しながら,「参加」と「競争(対抗)」の一辺倒に偏ることなく,両者をふまえた学習目標の設定や授業の計画を行うべきこと。
キーワード
現代民主主義論
社会科授業
市民的資質
参加と競争(対抗)
Modern Democracy
Social Studies Education
Citizenship
Participation and Contestation
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