初等教育カリキュラム研究 7号
2019-03-31 発行

生活科カリキュラムにおける教科論の変容とその社会的背景 : 子どもの生活環境としての「家庭」に注目して

Theories of Transformation and Social Background in the Living Environment Studies Curriculum: Focusing on the Home -Life Environments of Children
渡邉 巧 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
白井 克尚
村井 大介
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抄録
本稿の目的は,生活科で育成を目指す子どもの姿はどのように変遷してきたのか,その社会的背景は何であったのかを明らかにすることである。「家庭」に関する内容に注目し,学習指導要領・教科書・教師用指導書の分析をおこなった。結果として,以下の2点が明らかになった。第1に,学習の方法原理が,子どもに「しなければならない」価値規範を体得させるものから,「自分でできること」を自ら考え,実践するものに変化している。第2に,目標が,子どもを家庭の構成員に育てることから,子ども自身がより良い家庭生活を送ることに変化している。こうした変化の過程において,自分自身への気付きといった観点が緩やかに強調されている。この背景には,学校教育と私教育における双方の関係性・役割の変化がある。
キーワード
生活科教育
教科論
学習指導要領
教科書
生活環境としての家庭
Living Environment Studies
Theories of Transformation
Course of Study
Textbook Analysis
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