初等教育カリキュラム研究 7号
2019-03-31 発行

初等教育段階における教科横断的な統計指導に向けた基礎的考察 : 統計的探究に着目して

Cross-curricular Teaching of Statistics in Primary Education: Focusing on Statistical Investigation
大谷 洋貴
五十嵐 敏文
本文ファイル
抄録
本稿の目的は,教科間の結び付きが相対的に強い初等教育段階において,統計的探究を教科横断的に指導するために,社会科と理科における統計的探究の位置付けを明確にするとともに,可能な教科間の関連付けを検討することである。本稿では,それぞれの教科の典型的な指導の展開を把握するために,教科書分析を研究の方法とした。結果として,社会科と理科ではそれぞれ社会的事象と自然事象の統計的探究がなされ得るが,それを統計的探究として明示的に取り扱うことはなく,対照的に算数科では統計的知識の指導はなされ得るが,統計的な探究活動は明示的に位置づいていないことを指摘した。最後に,STEM教育の知見を援用することで,可能な教科間の関連付けとして,一方では社会科や理科において事象探究し,他方では算数科において事象探究の方法を考察し学習する,という統計的探究を中心とした関連付けの方法が考えられることを述べた。
内容記述
本研究は,JSPS科研費(課題番号:18H05751)の助成を受けて行われました。
キーワード
統計的探究
教科横断的な指導
初等教育
教科書分析
STEM教育
Statistical Investigation
Cross-Curricular Teaching
Primary Education
Textbook Analysis
STEM Education
権利情報
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