初等教育カリキュラム研究 5号
2017-03-31 発行

初期生活科における教師教育論の展開と特質 : 教科の本質を共有するための取り組み <研究論文>

The Development and Characteristics of Teacher Education in Early Life Environment Studies : Practices to Share the Essence of the Subject <Research Article>
渡邉 巧
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抄録
本稿では,1992年の完全実施前後から1998年の学習指導要領改訂頃に注目し,初期生活科における教師教育論の展開と特質を明らかにする。分析対象としては,大学用テキストを取り上げる。初期生活科においては,どのような生活科教師の育成が目指されていたのか。それをどのように育成しようとしたのか。これらの問いを検討した。結果,以下の2点が明らかになった。第1に,教科の本質を教師たちと共有することが目指されている。第2に教科の本質を捉えさせる方法には,4つのパタンを見出すことができる。それらは,理論的説明型,代替案提示型,授業事実による構築型,人生経験による構築型である。理論的説明型は,子どもの学習を重視するものと,子どもを取り巻く社会を重視するものに分かれる。このような初期生活科の教師教育論は,教科教育における教員養成・研修の根源的なあり方を示している。
キーワード
生活科
教師教育
教科教育
教科の本質
教科観
Life Environment Studies
Teacher Education
Curriculum and Instruction
Essence of the Subject
Views of the Subject
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