初等教育カリキュラム研究 1号
2013-03-31 発行

小学校音楽科における教材選択の問題 : 高野辰之「国定読本と唱歌との連絡」(1913)を手がかりに <論文>

権藤 敦子 大学院教育学研究科 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
小学校音楽科では,学習指導要領において取り扱う教材が具体的に規定されている。「世代を超えて共有できるようになる」ために設定された歌唱共通教材の過半を占める『尋常小学唱歌』は,明治末から大正初期に編纂され,現在とは異なる教材選択の背景を伴うものであった。第1期から第3期まで国定の国語読本編纂に携わり,『尋常小学唱歌』の編纂委員でもあった高野辰之は,「国定読本と唱歌との連絡」(1913)という講話で,児童の生活のなかにあるわらべうたや人々がなじんできた韻律が初歩の学習を容易にする手がかりとなることを指摘している。本稿では,『尋常小学唱歌』と国語読本の連絡をふまえた高野の教材選択の視点を明らかにし,その意味を検討した。
内容記述
本研究は,科学研究費補助金による基盤研究(C)「学習材としてのわらべうた・民謡の位置づけに関する基礎的研究」の一部である。(課題番号22530981)
キーワード
小学校音楽科
高野辰之
尋常小学唱歌
尋常小学読本唱歌
SelfDOI