中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 49巻
2009-03-20 発行

中等歴史教育における「戦争」の教育内容開発(II) : 小単元「近現代日本の諸戦争」の場合 <第2部 教科研究>

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抄録
前稿において,筆者は,これまでの近現代日本の諸戦争を扱った授業には「戦争の受動者・被害者としての関係者」という視点から戦争を捉える授業が多いこと,そして,それは「民主主義社会の建設」を「戦後社会の変革と再建」に置き換える捉え方に由来することを指摘し,今日の民主主義の新しい捉え方として「批判的民主主義」を提案した。本稿では,「批判的民主主義」の主体を育てるという社会科目的観に立ち,その当事者としての「戦争を起こした当事者の責任を受け継ぐ関係者」という視点から,近現代日本における戦争という行為の論理構造を解明する高等学校「地理歴史科」の教育内容の開発に取り組み,その授業試案を教授書の形式で提示する。
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