広島大学附属三原学校園研究紀要 7巻
2017-03-28 発行

前期中等教育おける確率授業に関する研究 : 「同様に確からしい」に焦点を当てて

A Study of the Teaching Probability in Lower Secondary Education: Focus on the Notion of "Equally Possible"
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抄録
本研究では中学校2年生における確率の単元において,同様に確からしいという考え方に焦点を当てる。同様に確からしいという考え方は,数学的確率を考えるうえで必要不可欠な考え方である。その思考方法を生徒がどの程度意識しているか,数学的確率を適切な形で捉えているかを分析するための授業構成を行い,実践,考察することにより,課題を見出すことを目的とする。
その結果,多くの生徒が同様に確からしいという仮定を考慮することなく,数学的確率を考察,分析していることが分かった。その原因として,これまでの経験に従い,仮定を疑うことをしないこと,事象を考察する際に仮定を自ら設定することの経験不足の2つが指摘される。その原因の解決のために,必要な授業設計,実証を行うことが今後の課題である。