広島大学附属三原学校園研究紀要 6巻
2016-03-28 発行

複数の種類の金属を用いて金属の性質をとらえる授業開発 : 第4学年「物のあたたまり方」の実践を通して

Development of Classes to Understand Metallic Qualities Using Several Kinds of Metals : Through Practical Lessons on "How Things are Heated" at the Fourth Grade.
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抄録
本研究の目的は,熱伝導率の視点から金属それぞれの性質をとらえさせるとともに,帰納的に金属共通の性質を導く意味を考えさせる授業開発を行い,学習内容を考察することである。小学4年生「物のあたたまり方」の単元において授業開発・実践を行った後,質問紙調査への回答から考察した。その結果,金属は種類によって熱の伝わる速さが異なることに子ども自ら気づき,熱伝導率の視点から金属それぞれの性質を明らかにすることができた。また,金属のあたたまり方の実験において銅を用いた理由について熱伝導率を根拠にして説明することができた。一方,帰納的に一般化するため,複数の種類の金属を用いることについては,子どもたちにその必然性を持たせる授業展開の仕方に課題が見られた。今後は,実験に金属を用いる単元において,金属は種類によってさまざまな性質が異なることを丁寧に指導する必要があると考える。