広島大学総合博物館研究報告 8号
2016-12-25 発行

瀬戸内海広島湾のアサリ漁場の干潟における大型クロダイAcanthopagrus schlegelii(タイ科)の出現の季節変化

Seasonal Occurrence of Large-sized Black Porgy, Acanthopagrus schlegelii in an Intertidal Short-neck Clam Fishery Ground in Hiroshima Bay, Japan
重田 利拓
斉藤 英俊 大学院生物圏科学研究科 広大研究者総覧
冨山 毅 大学院生物圏科学研究科 広大研究者総覧
坂井 陽一 大学院生物圏科学研究科 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
広島湾最大のアサリ漁獲量のある漁場である広島県廿日市市の前潟干潟において,2003年2月から2004年1月の1年間にわたり刺網による調査を行い,アサリ食害魚種である大型のクロダイAcanthopagrus schlegeliiの出現状況を明らかにした。9種73個体の魚類が採集され,クロダイ(23.6~48.5cm TL)が全個体数の79%を占める優占種であった。クロダイの月別CPUE(個体数/300m/回)は0~18.8の範囲であり,6月末に急上昇し,7月末には最高値の18.8を示し,8月末,9月末も高値を示した。本種は,初夏から秋季の6月末~10月末の5ヶ月間に多く出現すること,この間は,体サイズにかかわらず干潟域を利用することが明らかになった。
キーワード
アサリ
クロダイ
干潟
広島湾
Acanthopagrus schlegelii
Black porgy
Hiroshima Bay
Short-neck clam
tidal flat
権利情報
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