広島大学総合博物館研究報告 7号
2015-12-25 発行

広島原爆の初期調査で収集された被爆岩石資料とその原爆放射線研究への利用 <資料>

Application to the atomic-bomb radiation dose study of rock samples collected in the early survey of the Hiroshima atomic bomb <Data>
静間 清
本文ファイル
抄録
広島原爆が投下されたあとの1945年(昭和20年)10月から12月に原爆災害の岩石学的調査が行われ,岩石資料の収集が行われた。広島大学ではこれらの被爆資料がそのまま保管されていたので,40年後の昭和63年以降,原爆中性子線量評価と広島市内にのこる原爆のフォールアウトの調査に使用された。被爆資料中に生成された中性子誘導放射能,152Euおよび60Coを測定することにより,現在では資料の収集が不可能な爆心地周辺原爆中性子線量を決定する貴重なデータを提供した。また,戦後の核実験によるグローバルフォールアウトの影響を受けていないので広島市内における原爆フォールアウトの被爆者に及ぼす被曝線量を推定することができた。これらの資料は平成24年3月に広島大学総合博物館に寄託された。
キーワード
広島原爆
岩石資料
残留放射能
フォールアウト
被爆線量評価
Hiroshima atomic bomb
geological samples
residual radioactivity
fallout
A-bomb radiation evaluation
権利情報
Copyright (c) 2015 広島大学総合博物館 Hiroshima University Museum