広島大学総合博物館研究報告 7号
2015-12-25 発行

徳島県上勝町における地域ブランドの確立と移住者による認知 <原著論文>

Establishment of a local brand and recognition of the brand by incomers to Kamikatsu, Tokushima Prefecture, Japan <Article>
本文ファイル
抄録
本研究では,徳島県上勝町がいかにして地域ブランドを確立してきたか,それを移住者がどのように認知しているかを解明することを目的とし,特徴的な農業「彩事業」やごみをゼロにすることを目指す政策「ゼロ・ウェイスト運動」を分析した。その結果,彩事業が経済的な側面だけではなく,担い手である高齢者がIT機器を駆使しながら生き生きと働くという文化的な側面においても町の認知度の向上をもたらしたことが分かった。また,町が日本で初の「ゼロ・ウェイスト宣言」を行い,ごみの34分別を実現してきたことは,役場と住民が協働して画期的な環境政策を実現している地域であるというブランド作りにつながった。これらの2大事業は自分らしい仕事をしたいと願う他地域の若者にとって,移住のきっかけになるほど,上勝町を魅力的な場所にしている。上勝町は,新しいライフスタイルにチャレンジできる場所という新たな地域ブランドの側面をも確立しつつある。
内容記述
本研究は,文部科学省博士課程教育リーディングプログラム 広島大学「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」による補助を受けたものである。
キーワード
上勝町
移住
地域ブランド
若者
地域活性化
Kamikatsu-town
incomer
local brand
young people
local revitalization
権利情報
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