広島大学総合博物館研究報告 2号
2010-12-25 発行

潜水センサスを用いた瀬戸内海倉橋島における浅海魚類相 : 出現魚種の季節的消長 <原著論文>

Fish Fauna in the Coastal Area of Kurahashi Island, Seto Inland Sea, Japan <Article>
門田 立
坪井 美由紀
本文ファイル
抄録
瀬戸内海の倉橋島において,潜水センサスによる魚類相の周年調査を行った。本調査により,8目29科53種の魚類を確認した。これらは周年定住種16種,季節的定住種37種に分けられた。近年,瀬戸内海で報告されている暖海性魚類と思われる種は確認されなかった。月毎の出現魚種数は,9・10月の41種が最多であり,1・2月の18種が最少であった。冬期には,9・10月に認められた多くの季節的定住種はその姿を消し,周年定住種を中心とした魚類群集が形成された。本調査海域の冬期の最低水温は10℃であり,低水温が種数の変動に影響し,暖海性魚類の出現を制限する要因になっていると考えられた。
内容記述
※誤植訂正のためPDF差し替え(2018年3月20日)
キーワード
磯魚
温暖化
魚類相
瀬戸内海
広島県
Fish fauna
Global warming
Hiroshima Prefecture
Reef fish
Seto Inland Sea
権利情報
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