広島大学総合博物館研究報告 10号
2018-12-25 発行

コンクリート三面護岸化された小河川の環境改善に向けた課題 : 東広島市半尾川の環境と住民の認識

Environmental condition and residents’ awareness of the Hannoogawa River, a concrete-lined stream in Higashi-Hiroshima City, Japan
濱田 智恵
小倉 亜紗美 平和センター
中坪 孝之 大学院生物圏科学研究科 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
半尾川(はんのをがわ)は,広島県東広島市中心部の西条地区を北から南に流れるコンクリート三面護岸化された小河川である。この川の環境に関する状況と将来の環境改善に向けた課題を明らかにするために,水質調査,水生生物調査,周辺住民の半尾川に対する認識についてのアンケート調査を実施した。水質調査の結果,BODは1.1~3.7 mg L-1の範囲にあり,やや汚染されていることが示唆された。しかし,トラップによる生物調査では全国水生生物調査で指定されている指標生物8種が確認され,この中には比較的きれいな水の指標生物も含まれていた。住民の意識調査の結果,最近10年以内に転入してきた住民は,それ以前から住んでいる住民にくらべ,半尾川の環境に関心が薄い傾向が認められた。今後,環境改善を進めていくためには,住民の関心を高めることが不可欠と考えられる。
キーワード
小河川
環境要因
自然再生
住民アンケート
水生動物
concrete-lined stream
environmental state
environmental improvement
awareness questionnaire survey
aquatic animals
権利情報
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