広島大学総合博物館研究報告 1号
2009-12-25 発行

瀬戸内海大崎上島沿岸域より採集された熱帯・暖海性魚類ソウシハギAluterus scriptus(カワハギ科 Monacanthidae) : 来遊背景の一考察 <短報>

Record of the Scrawled Filefish Aluterus scriptus (Family: Monacanthidae), A Tropical/Warm-Temperate Fish Found Off Osaki-Kamijima Island, Seto Inland Sea, Japan <Short Report>
河田 晃大
松浦 靖浩
重田 利拓
橋本 博明
本文ファイル
抄録
ソウシハギは, 熱帯・暖海域に広く生息する大型のカワハギ科魚類である。2008年7月31日に, 瀬戸内海安芸灘の広島県大崎上島町木臼島沖合において本種の幼魚1個体(全長19.7cm)を発見・採集した。本種の幼魚は流れ藻に随伴し海流とともに移動すること, 過去にも瀬戸内海伊予灘での採集記録があることから, 黒潮の分流に乗って豊後水道を経由して流入してきたものと考えられた。瀬戸内海安芸灘の冬季水温環境は本種の越冬が不可能なレベルにあり, 死滅回遊として偶発的に出現したものと考えられる。
キーワード
死滅回遊
瀬戸内海
ソウシハギ
パリトキシン(PTX)
abortive migration
Aluterus scriptus
Palytoxin
Seto Inland Sea
SelfDOI
権利情報
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